【メンズファッション】2020秋冬は『異素材』アイテムが流行るかもしれない【トレンド】

先日開催された2020秋冬メンズコレクション。

一流ブランドによる世界最高峰のファッションショーが多数繰り広げられましたが、今シーズンで最も気になったこと、それは『異素材』アイテムです。

FT

これは、2020年秋冬のメンズファッションは空前の『異素材』ブームが起こるのでは!?

ということで、本記事を執筆しました。

3つのブランドのコレクションに見た、三者三様の『異素材』ピースをまとめました。

2020-21年秋冬メンズコレクションに見た『異素材』

①:MARNI(マルニ)

2020年1月11日(土)イタリア・ミラノで発表された、マルニ(MARNI)の2020-21年秋冬メンズコレクション。

https://www.fashion-press.net/news/57206

今シーズンは、モデルが次々と登場してキャットウォークを闊歩する通常のランウェイショーとは異なり、最新ルックを纏ったモデル兼ダンサーたちがダンスパフォーマンスを行いながら、前衛的なコレクションが展開されていたのが印象的でした。

「未完のハイブリッド」をキーワードにした今回のコレクション。

左右対称的で均等がとれていて、綺麗で…いわゆる普通の「完璧」とは一線を画す「マルニ」の2020-21年秋冬メンズコレクション。

左右非対称、素材はちぐはぐ、見るからに歪でアンバランスなルック。

https://www.fashion-press.net/news/57206

そして、コレクションの象徴的なアイテムになっていたレザーコート。

中央を境に、左右で素材も、長さも、シルエットも、デザインも、全てが異なります。

ここまで思い切りのいい異素材感、左右非対称なアイテムは、長らく目にしていなかったように思います。

https://www.fashion-press.net/news/57206

カーディガンも、左右で表情が全く異なります。

一方は鮮やかな赤色のボディにボタンが規則正しく並んだでいて上品、しかし、一方は、洗いにかけて縮んでしまったかのような歪なフォルム。

https://www.fashion-press.net/news/57206

「未完のハイブリッド」としながらも、製作過程を想像すると、非常に手の込んだ代物だということが伝わります。

人の手によって完成された「未完のハイブリッド」。そこに、グッときました。

②:Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)

https://www.fashion-press.net/news/57360

続いて『異素材』を打ち出していたのは、我らが『ヨウジ・ヤマモト』。

やっぱりヨウジはいつでも格好良い。日本の誇りですね。

『マルニ』と同じく、「完璧が良い」という既成概念に真っ向から中指を立てるかのような荒々しいまでのピースには、今だ衰えない山本耀司の想像性を感じずにはいられません。

https://www.fashion-press.net/news/57360

左半分はクラシカルなチェック柄ジャケット、正面中央はピークド・ラペルのフォーマルなブラックジャケット、右半分はグレンチェックのロングコート(裾部分にはストールのようなフリンジまであしらわれている)

まるで、古代ギリシャ神話に登場する怪物ケルベロスのように、三つの顔を持つ『ヨウジ・ヤマモト』のジャケット。正直、めちゃくちゃほしい。

https://www.fashion-press.net/news/57360

遠目にはヨウジらしいフォーマルなウールジャケットも、じつは、棒状のテキスタイルがパッチワークされていて、さらには、糸が伸びきった複雑な刺繍まで施されて、まさに“クレイジー”ジャケットいなっています。

ヨウジらしい重さが感じられる荘厳なコレクションを上を、踊るように織り込まれていく『異素材』と『異素材』の共演。

https://www.fashion-press.net/news/57360

アンフィニッシュな糸の余韻、左右不均衡なアンバランスさ、様々な要素が混沌と入り乱れる「遊び心」に溢れた『ヨウジ・ヤマモト』の2020-21年秋冬メンズコレクション。

➂:COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン・オム プリュス)

https://www.fashion-press.net/collections/12372

そして、本記事で紹介する最後のブランドは『コム デ ギャルソン・オム プリュス』

ヨウジと同じく日本を代表する世界的ファッションブランドです。

https://www.fashion-press.net/collections/12372

新たな「カット」手法による、テーラードジャケットは、サイズ違いのテーラードジャケットを3枚重ねて、肘の部分に切り込みを入れることで、下に重ねたジャケットを切り口から覗かせる。

『異素材』のジャケットが3段に重なった姿は、まさに、ジャケットのミルフィーユ。恐るべき独創性。

https://www.fashion-press.net/collections/12372

三重の『異素材』ジャケットは、フロントからみると複雑の重ね着をしているようにも見えます。

しかし、バックスタイルをみると、アーチ型に切り抜かれており、3枚のテキスタイルを重ねた1つのピースであることが主張されています。

https://www.fashion-press.net/collections/12372

目にも鮮やかなテーラードジャケットは、レオパード、チェック柄、ダイヤ模様、ストライプパターン、“異なる”柄を「コラージュ」して作り出されたファッションの楽園。

肩、アーム、サイド…とパーツごとに“異なる”色彩を当て、前身頃はさらに異なる色柄を合わせて、まるでベストを着ているかのようなだまし絵風のデザインに仕上げているのも魅力的です。

「目に見えるものだけに囚われるてはいけない」

そんなメッセージが聞こえたような、『コム デ ギャルソン・オム プリュス』の2020-21年秋冬メンズコレクション。

あとがき

本記事では、『異素材』において、とくに象徴的だった3つのブランドを取り上げました。

『異素材』アイテム、2020年秋冬メンズファッションのキーワードとして、覚えておいて損はないかもしれません。