Milk
レザーアイテムは購入した段階ではまだ80パーセントの完成度だといいます。
残りの20パーセントは持ち主が毎日手に触れて、使って、革が変化して、そうやって初めて完成するのだそうです。
エンダースキーマの革製品
共に時を刻んでゆけるレザーアイテムが僕は大好きでして、特に大好きなブランドに『エンダースキーマ』があります。
日本が誇るレザーブランド、エンダースキーマ。
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以下の方々への参考になれば幸いです。
・エンダースキーマの革製品の購入を考えている方
・革の経年変化がどんなものなのか知りたい方
エンダースキーマの経年変化(ウォレット)
コンパクトウォレット(2018年12月~)
素材/カウ(牛)レザー(ブライドルレザー)
ボタン部分にアタリがでてボタンが浮き上がっているように見えますね。
このアタリの美しさ、たまりませんね。
ボタンは頻繁に触れる場所であり、最も力がかかる部分なので他の部分よりも早く変化します。
広げてみましょう。
革に刻まれた傷やシミもまた経年変化。傷つくほどに魅力が増す革製品、最高です。
そして革の表面に広がる美しい艶。
革の表面にロウが塗られているブライドルレザーは、染み込んだロウが溶けだして革に広がることで浮くしい艶がうまれます。
これがブライドルレザー最大の特徴です。
内側にはまだ傷もなく、ロウもまだ残っている状態です。
蓋がかぶさる部分にクッキリと跡ができているのが特徴的ですね。
ロングウォレット(2018年12月~)*使用頻度週1程度
素材/カウ(牛)レザー(ブライドルレザー)
続いてはロングウォレットです。
ロングウォレットにもアタリが出ています。
そしてこのきめ細やかな革の表面、繊維ぎっちりの良い革です。
こちらもロウが溶けだして革の表面に浮き上がることで、見てください、美しい艶がでています。
蓋がかかる部分とむき出しの部分で色がクッキリと分かれているのが確認できます。
アップで見てみましょう。
蓋がかかる部分にはまだロウが表面い残っているので、革が白っぽく見えます。
今はグラデーションのようになっていて、これもまた変化の過程の美しさがあります。
エンダースキーマのコバ仕上げ
「良い財布を見分けるには『コバ』の仕上げを見ればいい」
とは、よく言われることですよね。
革を切り合わせた断面や切りっぱなしのフチを”コバ”といいます。
加工を施さないコバはささくれだったような見た目なので、何らかの加工を施す必要があります。
エンダースキーマの財布には、『コバ磨き』という加工が施されています。
コバ磨き
革の切れ端を専用の塗料やワックス、水を使用して引き締め、磨き、削る…さらに途中でその都度、革を乾燥させる必要があります。
この、手間と時間のかかる作業を何度も何度も繰り返す、そうやってコバに輝きを与える加工が『コバ磨き』です。
他にもコバを加工する方法は『へり返し』や『コバ磨き』などいくつかありますが、『コバ磨き』は最も手間と時間がかかり、そして最も高い技術力が必要とされる加工法です。
敢えて手間と時間がかかる加工を選択しているこの事実に、エンダースキーマの財布作りへの自信と姿勢を垣間見た気がしたので、長々と紹介してしまいました。
と、いうわけで見てください、このコバ。
剥きたてのゆで卵みたいにつるつる、輝いてます。
素晴らしい。
良い財布です。
ヌメ革ウォレット(2018年1月~)
素材/カーフ(子牛)ヌメ革
続いてはヌメ革のジップウォレットです。
平日の会社勤務には、こちらと赤のミニ財布を持っていってます。
オモテ
ウラ
これはもう見ていただければわかると思うのですが…
凄まじい経年変化、エイジングです。
革表面の傷、シミ、削れ…
惚れ惚れする男前な見た目です。
ヌメ革は皮本来の表情を引き出すために表面加工が施されていません。
なので他の革と比べて、より、変化が際立ちます。
加工を施さない分、素材の良さ1本勝負!みたいなところがありますが、エンダースキーマは、国内でも最高峰のヌメ革を使用しているので、その美しさは別格です。
この財布には、子牛(カーフ)ヌメ革が使用されています。
見てください、革に刻まれたこのシワを。
これは変化ではなく最初からあったものです。
つまり、牛が生きていた時のシワです。
本物のヌメ革にだけ見られる自然の刻印(ナチュラルスタンプ)と呼ばれるものです。
ここに、自分が使うことによって生まれる変化が加わるわけなので、格好良くならないはずがありません。
大事に使おう、そう思います本当に。
アクセサリー&ブーツ
キーリング(2018年6月~)
・素材/カウ(牛)レザー
キーリングです。
基本的にベルトループに付けて使用します。
これ一つあるだけで腰元の華やかさが段違いです。
財布の革に比べるとザらっとした手触りの堅い革が使用されています。
革の表面も粗い見た目ですね。
mip14(2018年5月~)
素材/牛(カウ)革.山羊(ゴート)ヌメ革
アッパーは、吟面をペーパーで擦った牛革とヤギのヌメ革が使用されています。
着用回数は10~20回ほどなので、まだ目立った変化は見られません。
吟面をペーパーで擦った特殊な革、スウェードのように起毛がかった見た目が特徴的ですね。
(最初はスウェードレザーかと思っていました)
ベロアのようでもあります。
ベロ部分、特に靴紐が当たる部分が良い具合に変化してきてます。
ちなみにこちらは、某ティンバーランドの名ブーツをオマージュして作られたアイテムです。
あとがき
使い込むごとに艶や風合いが増して格好良さに磨きがかかるレザーアイテム。
アイテムという枠組みを超えて、もはや人生の”相棒”です。
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