怒涛の連続タイアップ、『白日』のメガヒット、そして、2019年度紅白歌合戦への出場、その他もろもろのバズりまくりの状況で、もはや国民的ロックバンドと言っても差し支えない存在感を放つ『King Gnu』。
まさに、時代が求めた「今」のバンドである彼らの音楽性は、今さら改めて語るまでもなく、本当に素晴らしいものです。
リーダー常田大希が常々公言しているように、『King Gnu』が真の意味でのポップス、J-POPであり歌謡曲である「大衆の歌」を鳴らす日はそう遠くはないと確信させられます。
Milk
ロックバンドとは、カルチャーを味方にして新たなカルチャーを作り出す存在。
楽曲は当然、ルックスや立ち振る舞い、アートワーク、そして、ファッション。全ての要素が隙間なく結びついた新時代のロックバンド『King Gnu』のファッションを、本記事ではまとめています。
『King Gnu(キングヌー)』のファッション
https://rockinon.com/interview/detail/183548
https://entertainmentstation.jp/zh-CHT/132497
https://www.topics.or.jp/articles/-/99831
www.wwdjapan.com/articles/788075
『King Gnu』、彼らのファッションの大きな特徴としては、下の三つが挙げられます。
- 全体的にルーズなサイズ感(オーバーサイズというよりルーズ)
- 重ね着(レイヤードというより重ね着)
- 古着やスポーツブランドの多用
古着を取り入れたMIXスタイル
https://www.cinra.net/interview/201901-kinggnu
良い意味で垢抜けていない、己のセンスのみで組み立てたかのようなクールなコーディネートは、群雄割拠なメジャーロックバンドシーンでも、とびきりの異彩を放っています。
高価なハイブランドを着ているわけでも、希少なビンテージアイテムを身に付けているわけでもない、街の古着屋をディグれば手に入りそうな凡庸なアイテムを、自分流に着こなすイケてる兄ちゃんたち。
雑誌でいえば、往年の「TUNE」や「STREET」を彷彿とさせる雰囲気があります。
さらに、年代でいえば、1990年代の匂いが漂っているように思います。
90年代と言えば、日本の若者が一番イケてるファッションをしていた時代だといいます。
ここ数年の90年代リバイバルも記憶に新しいところ。まさに、時代が彼らに味方をしたと言えます。
『King Gnu』のファッションは、菅田将暉のそれにも通じるものがあると思います。

常田 大希(つねた だいき)
https://www.cinra.net/interview/201901-kinggnu
まず、顔が良い。
バンドの全ての楽曲の作詞作曲を手掛ける絶対的なリーダーであり、アートワークやMV企画・制作するプロデューサーでもある、天才、常田大希。
https://www.fashion-press.net/news/51254
https://highsnobiety.jp/p/millenniumparade-interview-190522/
上下ともにゆったりとしたルーズシルエットのスタイルが特徴的で、絶妙な「抜け感」を見事に演出しています。
また、足元にはドクターマーチンを合わせていることが多いです。
井口 理(いぐち さとる)
https://www.cinra.net/interview/201901-kinggnu
バンドの顔でもあるフロントマンの井口理は、リーダーの常田曰く「誰にも嫌われない歌声」の持ち主。
歌唱力の高さはもちろんだが、彼の本当の魅力は「人間的な熱量の高さ」。井口理という、ひとりの人間からほとばしるエネルギーが、大衆の心をつかんで離さない。
https://natalie.mu/music/pp/kinggnu03
https://entertainmentstation.jp/132497/kinggnu_tokyo_rendezvous_0777
トップスは胸元緩めの白カットソー、その上に古着のカバーオールや柄シャツを羽織り、ボトムスは黒のスキニーかダメージジーンズを着用していることが多く、比較的シンプルなコーディネートが特徴的です。
足元には、常田大希と同じくドクターマーチンを合わせることも多いです。
『King Gnu』を名を一躍全国レベルに押し上げた名曲『白日』のMVでは、オフホワイトのトレーナーとダメージジーンズというスタイルでした。
勢喜 遊(せき ゆう)
https://www.cinra.net/interview/201901-kinggnu
バンドメンバーの中で最もヘアスタイルの変化が大きい勢喜 遊は、バンドの要でもあるドラム担当。
小柄な体躯ながら、その存在感は決して小さくはありません。
https://beauty.biglobe.ne.jp/news/entame/anan_190115_8518555460/
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ベースボールシャツや有名バンドのロゴが大きくプリントされたパーカー、ビビッドカラーのアウターなど、インパクト抜群のアイテムをバランスよく合わせるセンスの良さは、是非とも参考にしたいです。
新井 和輝(あらい かずき)
https://www.cinra.net/interview/201901-kinggnu
自身を「職人」だと称するベース担当の新井和輝は、ファッションにおいても堅実。
ストライプ系のシャツを着用していることが多く、ヘアスタイルも含めて、4人の中で最もシンプルなコーディネートをしているのが彼です。
https://frf-en.jp/talking-about-fuji-rock/kinggnu/2
https://rockinon.com/artist/7897
シンプルながら、各アイテムのサイズ感や色味のセレクトなどにセンスの良さがにじみ出ています。
他3人のメンバーのクセが強すぎるので、新井和輝の(いい意味で)普通のルックスは、『King Gnu』というバンドに、絶妙なバランスを生んでいます。
『King Gnu(キングヌー)』のファッションアイテム
adidas(アディダス)
https://highsnobiety.jp/p/millenniumparade-interview-190522/
https://meetia.net/music/millennium-parade-stay/
常田大希 本人が「好きなブランド」だと公言しているアディダスも、着用率が非常に高いアイテムです。
アディダスのトラッカージャケットは、Tシャツなどにシンプルに合わせることができるので、春のライトアウターとして活躍してくれます。
柄シャツ
https://www.spaceshowertv.com/sp/powerpush/pp1/1807_kinggnu.html
クセの強い柄シャツの着用率も高めです。
柄シャツ以外をシンプルなアイテムに抑えることで、柄シャツも自然に取り入れることに成功しています。
Dr.Martens(ドクターマーチン)
https://www.fashion-press.net/news/51254
全メンバー着用率の高いドクターマーチン。(写真は常田大希の足元)
スキニーに合わせる定番のスタイルはもちろん、ワイドパンツにルーズに合わせるスタイルなど、従来の「当たり前」に囚われない自由な合わせ方がとても「今」らしくて最高です。

古着のデニムジャケット
https://natalie.mu/music/pp/kinggnu/page/3
entertainmentstation.jp/360405
https://rockinon.com/blog/japan/183297
程よい色落ちをした古着のデニムジャケットをセンス良く着こなしているスタイルも、メンバー問わず多く見られます。
常田大希ような重ね着のルックスは難易度が高いですが、井口理のようなシンプルな合わせは誰でもすぐに真似ができるのでおすすめです。

あとがき
記事を書いて改めて実感しました。
『King Gnu』は、本当に格好良いロックバンドだと。
本記事を執筆している本日は、2020年1月8日。
いよいよ、あと、1週間です。
すでに傑作であることが約束されている待望のニューアルバム『CEREMONY』がリリースされるまで、あと、1週間。
好きなアーティストの新譜がリリースされる直前のソワソワ感って良いですよね。