今日は良い天気だ。3日間降り続いた雨があがって、久しぶりの日光が家の中に差し込む。
庭先ではスズメがさえずり、家の中にいる猫は、ガラス越しに彼らの様子を注意深く凝視している。
本当に良い天気だ。
「ファッション・スランプ」
なにを合わせても上手くいかなくて、クローゼットの中の洋服を全部破り捨てたくなって、自分はただのダサいやつなんじゃないかと息苦しくなる瞬間が、ある。
誰にでも訪れる、ファッションに行き詰まる瞬間。
僕も、これまで“そういう”瞬間を幾度となく経験しました。
一言で言ってしまえば「スランプ」。
しかし、実際に陥ってしまうと、その苦しみはとてつもなく大きいものです。
とても一言で表現できるようなものではない、息苦しさ。
考えました、どうすれば、「ファッション・スランプ」から素早く抜け出せるのかを。
そして、見つけました、「ファッション・スランプ」から即座に逃げ切る方法を。
「ファッション・スランプ」に陥る理由
そもそも、なぜ「ファッション・スランプ」に陥るのでしょうか。
「ファッション・スランプ」最大の理由は、ファッションの「マンネリ化」にあると思います。
お気に入りのアイテムで以前にもしたようなコーディネートを繰り返してしまう…
人から褒められたコーディネートをセルフコピーし続けるループから抜け出せない…
理由は様々ですが、「マンネリ化」「刺激の無さ」、これこそが最大の原因だと感じます。少なくとも僕の場合はそう。
「ファッション・スランプ」から脱出する方法
さて、あなたは普段からファッション雑誌に目を通す方でしょうか?
目を通す方だとしたら、その雑誌は何でしょう?
雑誌名の前に「men’s」がついてはいないでしょうか?
「men’s ノンノ」「men’s ファッジ」…etc
「ファッション・スランプ」の原因は、マンネリ化と刺激の無さです。
だったら意図的に打ち込んでやればいいんです、自分自身に、刺激を、新しさを。
女性雑誌までチェックしている男性は、おそらくそれほど多くはないと思います。
しかし、いや、だからこそ、「ファッション・スランプ」から抜け出せる道しるべになり得えます。
「ファッション・スランプ」から抜け出すおすすめの方法は、女性雑誌を読むことです。
このような記事を書いてる通り、察しの通り、最近もまた、「ファッション・スランプ」に陥りました。
僕が今回購入した女性雑誌は『GINZA(ギンザ) 2020年 2月号 [FASHION SNAP! 260人の私服大調査! ] 』
たとえば、表紙をめくった途端に現れる、中条あやみさんのこのファッション。
「これ、全然、男でもいけるファッションだな…ボンバージャケットほしい」
ページをめくるたびに視界に飛び込んでくる、格好良い女性たち。
「この色合わせ、真似してみたい…ピンクのマーチンほしい」
「ライダースの合わせ方、めちゃくちゃ渋い…マルジェラの足袋ブーツほしい…」
ページをめくるたびに、ファッション熱が蘇ってくるが実感できます。
冷たく凍り付いた「ファッション・スランプ」の氷が解けていきます。
新しいファッション、新しい刺激…
自分では想像もできない、思いつきもしない、格好良いファッション…
ジェンダーレス化がさらに進む2020年、女性雑誌に載っているファッションは、じつは、男性にも非常に参考になります。
あとがき
読み終えたをそっと閉じ、僕は猛スピードでクローゼットに向かった。
洋服を手えたり次第にひっつかんで、鏡の前に立つ。合わせてみる。
これまで合わせようともしなかった組み合わせが、不思議としっくりくる。
堰を切ったように、新しいアイデアが湧き出てくる。
じゃあこれとこれは…これも合うかも、なるほど、これはこう合わせればよかったんだ。
気づけば、ファッションが楽しくて仕方がない。
そういえば今日は良い天気だ。
久しぶりに、古着屋を巡ろう。
素敵な洋服と巡り合える気がする。