
こちらの記事にも書いたように、2010年代の顔とも言える「ストリートファッション」は、2019-2020秋冬コレクションを持っていよいよ終焉を迎えました。
ファッションとはトレンドが定期的に巡るものですが、2019-2020秋冬コレクションはその動きがここ数年の中でも特に大きく表れたコレクションでした。
マスにまで広く流行したストリートファッションからの揺り戻しとして、ストリートとは真逆のエレガントでクラシカルなスタイルが一躍コレクションのトレンドとして浮上したのです。
メンズファッションは90年代的から80、70年代的へ
ストリートファッションとはすなわち、90年代ファッションの再構築でもありました。
2019-2020秋冬コレクションでは、ファッションの時計の針はさらに巻き戻り、今後数年は、80年代~70年代的スタイルが現代的にアップデートされるだろうと言われています。
80年代
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80年代といえば日本はバブル全盛期、世界的にもイケイケどんどんの時代でした。
そんな時代を象徴するアイテムがダブルジャケットです。
ともすれば古臭さやおじさん臭さを感じるダブルですが、取り入れ方次第です。
あのエディスリマン率いる新生セリーヌも最新コレクションで、80年代的ルックを多数披露していました。
70年代
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70年代といえば、日本では万博が開催されました。
世界が60年代の面影を引きずりながら愛と平和を求めていた時代です。
70年といえば、
フレアジーンズ
ウエスタンブーツ
でしょう。
これは各ブランドのアイテムを見れば明らかで、すでに多数のフレアジーンズやウエスタンブーツがリリースされています。
さらに著名なデザインインフルエンサーはこぞってこれらのアイテムを身につけ始めています。



あとがき
ストリートファッションのブームが沈静化したからといって、ストリートがなくなるわけでも無ければ、ストリートを着たらダメだと言うことでももちろんありません。
ただ、ストリートファッションがトレンドの中心だった時代がひとまず終わりを迎えるというだけです。
ストリートファッションが好きならストリートブランドを着ればいいんです。
ファッションは自由です。
ただ、トレンドと真逆を向き続けることがおしゃれとはいえません。
トレンドを適度に取り入れつつ、自分なりのおしゃれを楽しむ人こそ、ファッション感度の高い人だと言えるでしょう。